
歩き方シリーズも、今回で4回目となります。
これまで、
第1回では「接地」
第2回では「股関節」
第3回では「重心移動」
についてお話ししてきました。
そして今回は「反射」です。
ブログでは理解しやすいように、
「接地 → 股関節 → 重心移動 → 反射」
という順番でご紹介してきました。
しかし、実際の身体の働きを考えてみると、私は、
接地 → 反射 → 重心移動 → 股関節
というつながりとして捉えています。
もちろん、身体は機械のように一つずつ順番に動くわけではありません。
それぞれが同時に起こり、互いに影響しながら、歩くという一つの動作になっています。
今回は、その中でも「反射」について、詳しくお話しします。
歩きにおける「反射」とは?
歩いているとき、足指の先が床に触れます。
すると、足指には床からの刺激が入ります。
この入力をきっかけとして、足だけではなく、身体全体に連動した動きが起こります。
私が歩きを考えるうえで大切にしているのが、この足指への入力か
その一つとして考えているのが「連動伸張反射」です。
足指に入った刺激が、足部だけで終わるのではなく、股関節などを含めた身体の連動につながり、それが前へ進む力にもなっていく。
これが自然に起こる身体であれば、歩くときに必要以上に筋肉を頑張らせなくても、身体がスムーズに動きやすくなります。
では、反射が起こる身体とは、どのような状態なのでしょうか。
反射が起こるのは「真ん中に立てている」状態
私は、反射が自然に起こるためには、重心位置が真ん中にあることが重要だと考えています。
ここでいう「真ん中」は、じっと動かないという意味ではありません。
身体を固めているわけでもなく、反対に、力が抜けてゆるゆるになっているわけでもありません。
必要なところには適切にテンションがかかり、身体全体がつながっている状態。
言い換えれば、
固めていない。 でも、ゆるみすぎてもいない。 必要なところに適切な張りがある。
そんな状態です。
この状態で真ん中に立てていると、身体に何か入力があったとき、その力を受け止めて終わるのではなく、次の動きにつなげることができます。
反射は「力を抜けば起こる」というものではありません。
むしろ、適切なテンションがあるからこそ、入力に対して身体が反応しやすくなる。
私はそのように考えています。
筋力で動かすのと、反射で動くのは違う

反射を体感する方法があります。
壁の前に立ち、両手の10本の指先を壁につけます。
その状態で、かかとを持ち上げて落とす動作を、チョン、チョン、チョン……とリズミカルに繰り返してみます。
身体がうまくつながっていると、比較的軽く、リズミカルに動き続けることができます。
本来、歩いているときには足指の先が床に触れることで入力が入ります。
その入力が身体を通って連動し、前へ進むための力として出力されていきます。
この動作では、その「出力する場所」を手の指先に置き換えています。
足指先からの入力が身体を通り、手の指先で壁をとらえる。
そのため、身体全体が一つにつながった、いわばバネの効いたような状態になり、
ふくらはぎだけで頑張らなくても、軽く跳ね続けることができます。
ところが、手の指先を壁から離し、手のひらなどで壁に触れた状態にすると、この連動が使えなくなります。
足指先から入ったものを、手の指先で受けるという「出力先」がなくなるからです。
すると、かかとを上げるためにふくらはぎの筋肉を主に使うことになり、同じ動作でも疲れやすくなります。
つまり、この動作で体感してほしいのは、「
これは、反射を体感するとともに、反射を使える身体をつくるためのトレーニング方法の一つでもあります。
反射を使うには、足指だけを鍛えればいいわけではない
ここで注意したいのは、
「反射を使うために足指を鍛えればいい」
という単純な話ではないということです。
大切なのは、足指が床に触れたとき、その入力を身体全体で受け取れること。
そのためには、まず接地が必要です。
第1回でお話しした6点接地によって、5本の足指先とかかとが床と関わる。
そこから入力があり、身体が反応する。
そして、その反応が重心移動につながっていく。
この一連のつながりが重要です。
反射と重心移動はつながっている
第3回では「胸から進む」というテーマで、重心移動についてお話ししました。
「胸から進む」といっても、胸を前に突き出すという意味ではありません。
身体の重心が前へ移動できる状態にしておき、その移動に乗る。
その結果として、胸が先に進んでいくように見える。
これが私の考える「胸から進む」です。
そして、ここにも反射が関係してきます。
足指が床に触れる。
↓
床からの入力が入る。
↓
身体が反応する。
↓
その反応が身体の連動につながる。
↓
重心が移動する。
↓
その移動に乗って足がついてくる。
歩行は、このような身体の連続した反応として見ることができます。
その結果として、股関節が動く
そして、ここで第2回の「股関節」がつながってきます。
歩くとき、股関節を自分から頑張って動かすというよりも、身体が進み、自然と股関節が動いていく。
歩行における股関節の動きは、屈曲・伸展だけではありません。
その中には外旋・内旋も組み込まれています。
前にある脚と後ろにある脚では、股関節の回旋の状態も変化します。
この切り返しがスムーズであれば、歩行もより自然になります。
つまり、股関節だけを「動かそう」とするのではなく、
接地 → 反射 → 重心移動
という身体全体の連動の中で、股関節が動いていくと考えることができます。
頑張って歩くのではなく、身体の反応を利用する
歩くことは、毎日何度も繰り返す動作です。
毎回、
「足指を使おう」
「股関節を動かそう」
「重心を前へ移そう」
と考えながら歩くのは大変です。
本来は、必要な動きが自然に起こる身体の状態をつくることが大切なのではないでしょうか。
足が床につく。
足指から入力がある。
身体が反応する。
重心が移動する。
その動きに乗って、股関節が動き、足がついてくる。
こうした連動が自然に起こることで、歩くことがより楽に、スムーズになっていく。
私はそのように考えています。
4回の歩き方シリーズを通して
今回まで4回にわたって、足整体・町田が考える歩き方についてお話ししてきました。
ブログでは、
① 接地 ② 股関節 ③ 重心移動 ④ 反射
という順番でご紹介しました。
しかし、身体の働きを考えると、
接地 → 反射 → 重心移動 → 股関節
というつながりとして捉えることができます。
もちろん、実際の身体ではこれらが同時に起こり、互いに影響し合っています。
だからこそ、歩き方を「足をどう動かすか」だけで考えるのではなく、身体全体のつながりとして見ることが大切です。
足が床とつながる。
身体がその情報を受け取る。
反射によって身体が連動する。
重心が移動する。
その動きに乗って、股関節や足がついてくる。
これが、私が考える「身体が自然に歩く」ということです。
歩き方は、単に足を前へ出す技術ではありません。
身体が本来持っている反応や連動をうまく利用することで、もっと楽に、自然に歩ける可能性があります。
身体の使い方を、一緒に見直してみませんか?
ここまで4回にわたって、私が考える歩き方についてお話ししてきました。
ただ、こうした身体の連動は、文章を読んだだけですぐに身につくものではありません。
実際に動いてみると、
「足指がうまく床につかない」
「身体を固めてしまう」
「重心を真ん中に置く感覚が分からない」
「反射を使うより、筋肉で頑張ってしまう」
ということもあります。
そういうときは、まず自分の身体が今どのように使われているのかを知ることから始めてみてください。
足整体・町田では、足の接地を確認しながら、身体全体のつながりを見ていきます。
また、日常の身体の使い方を自分で身につけていく場として、「らくらくカラダ塾」も行っています。
整体で身体の状態を整えることと、自分自身で身体の使い方を身につけていくこと。
どちらか一方だけではなく、必要に応じて上手に利用しながら、最終的には自分の身体を自分で扱えるようになる。
それも、私が大切にしている「真ん中に立つ」という考え方の一つです。
歩き方を変えることは、単に歩く技術を身につけることではありません。
自分の身体がどのように床とつながり、どのように反応し、どのように動いているのか。
まずはそこから、少し感じてみてください。
身体の使い方について相談したい方は、足整体・町田へ。
自分で身体を動かしながら身につけていきたい方は、らくらくカラダ塾へ。
それぞれの目的に合わせて、ご利用いただければと思います。
~足よろこぶ整体院~
足整体・町田
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