
こんにちは。
足整体・町田の山本です。
先日、こんな投稿をしました。
よちよち歩きの赤ちゃんは、転ぶことを恐れずに行きたい方向へ進むことに一生懸命。
一方、高齢者は転ぶと大きなケガにつながるため、転ばないよう身体を固めながら進むことに一生懸命。
もちろん高齢者が身体を固めることには理由があります。
転倒による骨折は、その後の生活に大きな影響を与えることがあります。
ですから身体を固めるというのは、生きていくための大切な防衛反応でもあります。
しかし一方で、その防衛反応が身体の使い方に影響を与えていることもあるように感じています。
■ 赤ちゃんは転びながら学んでいる
赤ちゃんは何度も転びます。
立ち上がっては転び、
歩いては転びます。
大人から見ると危なっかしく見えますが、本人は転ばないことよりも前へ進むことに夢中です。
そして転ぶたびに、
- 足裏で地面を感じる
- 足首が傾く
- 膝が曲がる
- 身体が揺れる
といった情報を受け取っています。
身体はこうした情報をもとに学習していきます。
つまり転ぶことも、身体にとっては大切な学習材料なのです。
■ 大人は転ばないことを優先する
年齢を重ねると事情が変わります。
転倒による骨折。
手術。
入院。
そうしたリスクが現実味を帯びてきます。
すると身体は自然と、
「転ばないこと」
を優先するようになります。
- 膝を固める
- 股関節を固める
- 足首を固める
- 足指を使わなくなる
こうした変化が起こることがあります。
身体なりの防衛反応です。
しかし問題は、その状態が続くことです。
■ 足裏はセンサーでもある
私は足裏を「身体を支える場所」であると同時に、「地面を感じるセンサー」でもあると考えています。
足裏には多くの感覚受容器があります。
地面の硬さ。
傾き。
重さの乗り方。
身体は足裏からたくさんの情報を受け取っています。
本来であれば、その情報をもとに身体は細かく調整を行っています。
少し右に傾けば戻す。
少し前へ行けば調整する。
そうした微調整の連続で立ったり歩いたりしています。
足を固めて接地すると、特定の場所に負担が集中しやすくなります。
以前インスタで投稿した動画です。
■ 固めるとセンサーを活かしにくくなる
ところが身体を固めるとどうでしょうか。
動かないようにすることで、一時的には安定しているように感じます。
しかし実際には、
身体が受け取る情報の幅が小さくなります。
足裏は感じていても、その情報を活かして動く余地が少なくなるのです。
例えるなら、サスペンションを完全に固定した車のようなものです。
路面の情報は伝わります。
しかし衝撃を吸収したり調整したりする余裕がありません。
その結果、一部に負担が集中しやすくなります。
タコやウオノメができやすい方にも、こうした傾向を感じることがあります。
■ ブレーキとアクセルを同時に踏む状態
もう一つ興味深いのが筋肉の働きです。
身体を固めると、
動かしたい筋肉だけでなく、反対側の筋肉まで一緒に働くことがあります。
例えば、
膝を伸ばそうとする筋肉が働いているのに、
膝を曲げる筋肉も同時に力が入る。
前へ進もうとしているのに、
身体のどこかで止めようとする力も働いている。
こうした状態は、
車で言えばアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものです。
進めなくはありません。
しかし効率は落ちます。
疲れやすくなります。
動きも小さくなります。
「立っているだけで疲れる」
という方の中には、こうした状態が起きていることもあるように思います。
■ 本当の安定とは固めることではない

安定というと、
動かないことをイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際には、人は立っているだけでも常にわずかに揺れています。
重心は絶えず動き続けていますし、
足裏は地面からの情報を受け取り続けています。
筋肉もまた、その情報をもとに細かく調整を繰り返しています。
私は動作術の稽古でも似たことを感じています。
身体を固めてしまうと、
足元がしっかりしているように見えても、身体全体がひとつの塊のようになります。
すると外から力を受けた時、その力を逃がす余地がありません。
結果として、押された力をそのまま受けてしまい、かえって崩れやすくなることがあります。
一方で、
足元は安定していながら、上半身や関節には適度な余裕がある状態ではどうでしょうか。
外から力が加わっても、その力をわずかに受け流したり吸収したりすることができます。
これは耐震構造の建物にも少し似ています。
硬く固めて揺れをなくそうとするのではなく、適度な遊びを持たせることで大きな力に対応します。
人の身体も同じで、
本当の安定とは動かないことではなく、変化に対応できることなのかもしれません。
歩くことも同じです。
転ばないように固めるほど、
身体は動きにくくなります。
足裏というセンサーからの情報も活かしにくくなります。
さらに筋肉同士が引っ張り合い、
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態になることもあります。
その結果、
疲れやすい。
歩きにくい。
踏ん張っているのに安定しない。
そんな状態につながることがあります。
赤ちゃんは転びながら学びます。
失敗しながら身体の使い方を覚えていきます。
私たちも本来は、
足裏で地面を感じ、
身体を微調整しながら立ったり歩いたりしています。
だからこそ、
固めることで守られる部分がある一方で、
固めすぎることで失われるものもあるように思うのです。
■ まとめ
転ばないように身体を固めることは、防衛反応として自然なことです。
しかし、
固めることで足裏というセンサーを活かしにくくなったり、
筋肉同士が引っ張り合ったりすることがあります。
足整体・町田では、
強く踏ん張ることよりも、
5本の足指とかかとに偏りなく重さが乗ることを大切にしています。
身体が地面を感じ、
必要な時に必要なだけ働ける。
そんな状態の方が、結果として楽に立てたり歩けたりすることも少なくありません。
もし歩きにくさや疲れやすさが気になる方は、
筋力だけでなく、
身体を固めるクセがないかという視点から見直してみるのも良いかもしれません。
~足よろこぶ整体院~
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